古本と聞いて、どのようなイメージを抱きますか？
古本が持つ、新品の本にはない独特の魅力をご紹介します。

まとめて解釈してしまいがちな古本と古書ですが、明確な線引きができます。
まず、古本とは1度でも誰かが所有していたことがある本のことです。まだ新刊として店頭に並んでいる本でも、一度誰かが購入した時点で古本となります。古書は、新刊としての入手が不可能になってしまった絶版本の古本を指します。

書店ではセールなどをして価格を下げた本の販売ができないため、売れ残ってしまった本を処分せずに古本買取に持込むこともあります。一度も人の手に渡らないまま古本買取を通して古本屋に並んでいる本は、新古書として取り扱われます。

年代ものの小説や文学書は、紙の質や活字の字体などから時代の流れを感じることができます。現代では馴染みのない表現などが使われていることもありますので、その点を意識して読むとさらに楽しめます。この経年によって生まれる魅力は、新しい本では感じることができない体験であり、古本の魅力の1つといえます。本棚に並べたときの姿からも、新刊では表現することのできない独特な雰囲気を感じることができます。

古書は古本よりも希少価値の高いものが多く、なかなか出会えないものという印象です。
多くの本を取り扱っている大手の書店でも、絶版になった本は在庫がなければ販売することはできません。本をコレクションしている方にとって、古本や古書はレアな本と出会える貴重な場所です。絶版になった本がどうしても欲しくなった際は、ぜひ古本屋をご利用下さい。